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 忘れていた、すっかり忘れていたこのBLOG。
 一応、自分の日本語能力の維持のために始めたんだよなぁ、と思い返してるのだけど。
 技術屋の端くれとして、実情はそろそろドロップアウトしそうだけど、他人との意思疎通能力は実は非常に大切なのだったりする。

 とはいえ、最近の若いのは、文字通りに「対人能力は高いけど何も作れない」という困ったチャンが多い。
 それでいて「SEでござい」という顔をするのが多すぎる。
 客の要望を現場に伝えるのがSEと思い込んでる馬鹿が非常に多い。
 別段、社内でSEという肩書き持ってるわけじゃないんだが「SEさんができるっていってましたよ?」と何度も耳にした。
 客がいうSEとは、営業担当で技術は全くわかってないし、SEなんて名乗らない。
 でも客からしてみれば「どんな機械が欲しいのか?」の打ち合わせから何から全て一人でこなして納期と値段まで決めて、その過程で「あれこれできます、できません」のジャッジをしているならSEに見えて当然。
 実際のところ営業担当者は死ぬなら別だけど「できません」はいわないが。
 そんなのが重なって「ンなもん作れるわけねぇだろ!」というのが重なって納期遅れはあたりまえ。
 予算オーバーは当然。
 製品のデキが悪いのは常態。

「営業さんができるっていってましたから、いまさらできない、は聞けませんよ?」

 これを何度も、いろいろなところで言われて、正直いやになってきたころに「営業がなんて言ったか知りませんが、できないものはできません」と言って相手の血圧をどれだけあげたことか。
 俺の知ったことじゃないけど。

 入口で「できません」「時間かかります」「お金かかります」の3つをまったくもっていわない、言わせてもらえないせいで、短納期で安価で良いものができる、と期待だけは膨らませるお客さんの、実際のモノを見たときの怒りはとてもじゃないが酷いものだ。
 その矢面に立つのは営業だけどさ、自業自得だよ?

 営業全員がそうじゃないけどね。

 でも「ウチの機械は空飛ぶ以外の何おこったって不思議じゃない」と営業のトップに言われて。
 さすがに切れた。
 会社の奴がこのBLOGを知っているとはとても思わないけど、知られたってかまうもんか。

 がんばってるのは営業だけどさ、その方向性を間違えたがんばりのせいの自業自得だよ?

 そんなこんなで辞表を出すだけ出して、仕事をほっぽりだしたのはまだ名残の桜があったころ。
 会社つぶれようがなにしようが、知らん。
 あとは勝手にやってくれ、と。
 辞められたのは新緑が目にも鮮やかなころまでずれ込んだけど。

 そうして暇をもてあます日々を迎え、堪能し、ある日ウィスキーのポケットビンと、カード型のラジオだけもって電車に乗った。
 南に行って、鶴見で黄色い電車に乗り換えて・・・社員じゃないと降りられない駅があることに驚いて。
 そしてコインを投げて東にむかった。
 終点で起こされたら銚子だった。
 濡れ煎餅と、銚子電鉄の。

 銚子の駅から歩いて15分しないところに、醤油メーカーが二つある。
 ぜんぜん知らなかったから、駅前の飯屋で卓上に醤油差しがふたつあって「なんで?」って聞いたら教えてくれた。
「両方、つかってみてくださいね?」と女将に言われたけど、ごめん、正直、違いが判らなかったw
 その日は、ぷらぷらと駅のそばをあるいて回って、寂れているのを確認しただけ。
 いわゆるシャッター街。
 天気のいい平日の午後、駅前商店街を歩いているのは片手で数えられるどころか、俺ただひとり。
 
 商店街で海産物を扱っていた店番していたお姉さんに聞いたら、もう何年もそんな感じらしい。
 ネットで盛り上がった銚子電鉄ツアーなんかも、地元の経済効果は実感が湧かないと言っていた。
 それはそれで悲しいものがある。

 そこでおつまみになりそうなものをいくつか買い込んで、ぷらぷらと歩き回り、公園を見つけたり海岸で波の音を聞いたり。
 ポケットのウィスキーが空に鳴るまで歩き回った。
 そして4時過ぎ、肉屋さん併設の飲み屋に入ってみたけど、自分のほかには馴染みだろう一組のアベックのみ。
 鶏を喰って、なにか違う、と思いながら宿に向かって歩いている途中ですし屋をみかけて、入ってみた。
 ご夫婦で営まれているところで店の中は落ち着いていて。
「たまたま通りかかってね」と言ったらいろいろ説明してくれた。
 地元のこと、地元で獲れる海産物のこと、などなど。
 そして本職の寿司だねについても。
「重たい肉を食ってきたけど、口直しがしたくて」というと苦笑しながらも軽いものを握ってくれた。
 その一つ目を口に入れて、「あぁ、しらふで来るべき店だ」と思った。
 干瓢巻きのカンピョウが、甘いくてやわらかくて、それでいて歯ごたえがある。
 まともな干瓢巻きを食べたのは何十年ぶりだろうか、というぐらいに記憶にないぐらいの久方ぶり。

 バブルで地上げがハデになる前には町内、あるいは近隣町内には1軒ぐらいはすし屋があった地域ですごしたことがある。
 今みたいにチェーン店じゃない。
 当然、ネタはすべてそこの大将が用意する。
 出来合いのネタなんて、というのが当たり前で、お客さんがたずねてくるとご馳走として寿司の出前を取ったころ。

 そんな時代の記憶がよみがえるぐらいのカンピョウ巻きだった。
 進められるままに食べ、最後のお茶も美味しく戴いた。
 今回の銚子行で得られた最高の収穫。
 普段は予約が要る、とのことで平日の早めの時間だったのが幸いしてほぼ貸切常態で大将から面白い話をきいた。
「仕事が見つかったら、また来ます」と大将と約束をして店をでたら、月がきれいだった。

 それから早、ンヶ月。
 熱風が吹いたのは記憶のかなた、寒風が吹く時期になってやっと仕事を見つけた。
 次は2泊か3泊して、犬吠駅で電動アシストのチャリを借りて、あたりを走り回ってやるんだ。
 と思うものの単価ががくっと落ちたから金銭的にきびしくなってるし、システムが文字通りのノンストップだからおちおち休みも取れないんだよね。
 すし屋の大将との約束が果たされるのは何時になることやら。
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